２枚の新測苫田郡明細圖（ＫＭ５３０／２／２４とＫＭ５３０／２／２５）は裏面に違いがあるが、表面は同じものである。２枚とも大正１４年（１９２５）５月２７日の発行になっている。津山町畧圖の中に郡役所がみえる。大正１２年（１９２３）４月１日から郡制は廃止となるが、郡役所の廃止は大正１５年（１９２６）７月１日からなので地図中に郡役所が記載されている。（＊１）　津山町が津山市になるのは昭和４年（１９２９）２月１１日のことである。因美線は津山・美作加茂間の開通が昭和３年（１９２８）３月１５日、姫津線は東津山・美作江見間が昭和９年（１９３４）１１月２８日に開通した。したがって地図中の因美線、姫津線は開通していない。津山町畧圖の作美線は作備線の誤りである。作備線は大正１２年（１９２３）８月２１日に津山口・美作追分間が開通した。中国鉄道は従来の津山駅を津山口駅と名称変更し、国有鉄道の作備線の駅として津山駅が新設された。作備線は大正１３年（１９２４）５月１日には美作追分間・久世間が、大正１４年（１９２５）３月１５日には久世・勝山間が開通した。（＊１）「大正十一年実測精圖　都窪郡明細圖（ＫＭ３５０／１）」の解説を参照のこと

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