天満屋及びその周辺の風景についての解説と映像を見ることができる。 ◆映像解説 : 天満屋を中心にその周辺の映像 焼け野原になった見通しのきく岡山市街地では6階建ての天満屋は目立つ存在で、遠望などの場面では頻繁にその姿を見ることができる。映像は、南と北からで構成されている。北からの映像は天神町にあった旧県庁(現在の天神山文化プラザ界隈)からの撮影と思われる。なお、後半に映る褐色の建物の残骸は旧岡山県会議事堂でさらに、現在の表町商店街から旧三和銀行岡山支店を映している。空襲前の画像は、旧岡山県会議事堂で1909(明治42)年10月31日竣工、戦災で焼失するまで利用された。また旧三和銀行岡山支店は1936(昭和11)年頃竣工、戦災をくぐり抜けた岡山市内に残る数少ない戦前の建物の一つとして、長く親しまれてきたが平成になって解体・消滅した。 レポートの後半には「Kosie Grade School-Vocational School (high school)」と学校が記されており、前者は弘西小学校、後者は就実高校か岡山高等女子職業学校あたりを指すと考えられる。しかし当時の弘西小学校は鉄筋コンクリートの三階建て校舎で焼失を免れたが、それは映されていない。この結果、レポートと映像の対比はできておらず、レポート上に示されているショットはここでは映されていない可能性もある。今後の調査の進展を待ちたい。 |