書写資料

１８０４（文化１）～１８１９（文政２）

江戸時代後期の国学者・歌人木下幸文（たかふみ）（１７７９〜１８２１）が多くの和歌を詠み込んで、書き留めた日記風の記録。木下幸文の交友関係や当時の歌壇の様子などが詳細に記録されている。十一〜十四は欠本。本書は写本。書き写された年代、筆者とも不明。木下幸文は備中国浅口郡長尾村（現倉敷市玉島長尾）出身。京都に出て、桂園派の歌人香川景樹（かげき）（１７６８〜１８４３）に入門、熊谷直好（くまがいなおよし）（１７８２〜１８６２）とともに「桂門の双璧」と称された。一「朝三日記」は文化４年（１８０７）の記録。二「五十狭良井日記」（文化５年正月〜１０月）。三「すかのね」（文化６年３月〜１２月）。四「園の植木」（文化７年正月〜５月）。五「烏帽子岩」（文化７年６月〜１２月）。六「初喜（はつよろこび）」（文化９年）。七「歯かため」（文化１０年）。八「馬のはなむけ」（文化１１年正月〜９月）。九「もみちかり」（文化１１年９月〜１２月）。十「百千鳥（ももちどり）」（文化１２年正月〜４月）。十五「こかねのなミ　附老のはしめ」（文化１４年７月〜１５年４月）。十六「浦の明ほの」（文化１５年４月〜文政２年６月）。十七「夏なき殿　附川のくむあし」（文政２年６月〜３年４月）。十八「さつきの玉」（文政３年４月２９日〜４年９月２６日）。（文責：岡山県立図書館）

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