内容：和気郡・磐梨郡・邑久郡　上道郡・御野郡　赤坂郡・津高郡・児嶋郡

高木太亮軒が著した備前国の地誌。３巻から成る。宝永６年（１７０９）の自序があるが、著者高木太亮軒については明らかでない。写本。和気絹は和気郡和気村（現和気町）で産する絹織物のこと。高木太亮軒が自らの著作に当時備前国唯一の絹織物の名前を冠したもので、序文のなかで、「和気絹」を京羽二重（きょうはぶたえ）にも劣らないと自讃している。上巻の冒頭に備前国の概略を記し、あとは、郡ごとに古城、人物とその遺物・遺跡、名所旧跡などを記す。各郡の最後には、神社・仏閣・土産を書き上げている。上巻には和気・磐梨（いわなし）・邑久（おく）の３郡、中巻には上道（じょうどう）・御野（みの）の２郡、下巻には赤坂・津高・児島の３郡が収められている。「和気絹」（ＫＷ２９１／１０／１〜３）は文久３年（１８６３）正月から３月にかけて岩藤寿吉が写したもの。（文責：岡山県立図書館）

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