米国国立公文書館に保管されていた、米軍が撮影した終戦直後の岡山市内の模様のカラー映像。入手した状態でのオリジナルの映像。 ◆はじめに 岡山県立図書館では戦後60年を機会に、戦後間もない1946(昭和21)年4月19日に撮影された岡山市内の映像を収集し、公開することにいたしました。この資料は米国国立公文書館にあり、一部研究者やマスコミには知られていたものです。しかし、なかなか入手しにくく、多くの人には見る機会の少ない資料でした。今回、デジタル岡山大百科のコンテンツとして公開することにより、研究者のみならず幅広い人々がこの資料に触れることができるようにいたしました。これを機会に、このコンテンツが研究のみならず歴史学習や平和教育の資料などとして多くの方々に活用されることを期待しています。 続きを見る ◆資料の性格 本資料は米国国立公文書館にある米国空軍と戦略爆撃調査団がまとめた報告書などとともに作成された映像資料の一部である。今回「岡山空襲資料センター」から同映像資料に付随するレポートの提供をいただき、その大要の把握ができるにいたった。本資料の原題は「PHYSICAL DAMAGE」とあるように、本映像は空襲が物理的にどのような損害を与えたかという、空襲による破壊の状況を調査する目的で撮影されたものである。このため本映像には町の様子や人々の生活状態の場面がほとんどなく、主な部分は建物の破壊状況を軸に、市街地の廃墟の状況などで構成されている。この点は映像を見る際、留意すべき点であろう。なお、このような撮影の目的はレポートの報告中にも頻繁に見ることができる。詳細は添付したレポートを読んでいただきたい。 続きを閉じる |