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現行全国妖怪辞典

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メタデータ

タイトル
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現行全国妖怪辞典

(ゲンコウ ゼンコク ヨウカイ ジテン)

郷土情報の種類
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文字

作成者または作成団体
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佐藤 清明

(サトウ キヨアキ)

公開者または公開団体
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里庄町立図書館

(サトショウ チョウリツ トショカン)

郷土情報の概要
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「現行全国妖怪辞典」について

里庄町出身の佐藤清明が昭和10年に刊行した日本で初めての妖怪辞典。桂又三郎が運営する中国民俗学会より刊行された。
日本民俗学の祖である柳田国男は、妖怪に関する様々な論文を集録した『妖怪談義』を著した。その中の一つ「妖怪名彙」は「オバケの名前」を集めた妖怪辞典的な一編であるが、その「妖怪名彙」に佐藤の妖怪辞典からの引用が見られる。「妖怪名彙」以後の長い間、妖怪辞典は作られなかったが、近年妖怪研究が進み、多くの妖怪辞典が作られた。この現行日本妖怪辞典は、まさにそれら妖怪辞典の嚆矢と言える。
掲載された妖怪の数は360件、書名に「全国」と名前がついているが、紹介されている妖怪の出身地は34の県と地域で、その分布には偏りが見られる。一番多いのは岡山県で全体のおよそ2割を占め、岡山県を含めた中四国地方が全体的に多い。
また、不思議なことに単独で青森が全体の3番目、沖縄が5番目として抜けている。一方で、関東地方や近畿地方は非常に数が少ないというのも特徴的である。佐藤の専門は植物学であるが、妖怪辞典刊行に先立つ5年前、同じく桂又三郎が主催する『岡山文化資料』第2巻3号の妖怪特集号に、「備中南部に於いて信ぜられる妖怪の一覧表」を発表している。この時期、佐藤は民俗学や植物学の方言を盛んに集め、発表しているが、この一覧表が契機となり、のちの妖怪名を集めた妖怪辞典の刊行に繋がったと考えられる。
この妖怪辞典の最大の謎が、妖怪名のあとに記されている番号である。佐藤自身が序文に記しているように、その番号はカードの目次で、妖怪名は「全部私の直接カードで集したもののみ」、そのカード番号を引くと「尚詳細の戸籍が判明する」とある。しかし、その番号は1番からの連番ではなく、重複や欠番が多く見られ、番号も主に1~26と857~1246に集中している。これが何を意味するのかは現在研究中であるが、おそらく単独で妖怪名を収集したのではなく、他の植物か何かの方言名と抱き合わせて収集したためではないかと考えられる。
そして何よりもそのカードが未発見である。そのカードにどれだけ妖怪に関する情報が記されているのか、現在ではもう聞き取れない情報が満載であることは容易に想像がつき、貴重なデータであることは間違いないだけに、妖怪研究家たちが血眼になって探しているが、見つかっていない。おそらくもう処分されているものと断言できるが、非常に残念である。
文・木下 浩(岡山民俗学会理事、元岡山県立博物館学芸員)

青入道
青坊主
赤足
アカダカショー
アガテコ
アカトリカセウエー
アガネゴ
アグトネブリ
アヅイアライ
小豆洗い
アズイ、コシンブク
小豆洗い狐
小豆掏り
小豆研ぎ
小豆やら
アハ
アヒラーマヂムン
雨傘
アマノジャク
アマンジャコ
アメフリの六尺
アモッコ
アモヨ
アムログオナグ
イチマブイ
イヂナ
一本足
稲荷狐
稲荷様
イニンビー
犬神
犬神使ひ
犬ガメ
インヌ
インガメ
ウグメ
ウシオニ
ウシマヂムン
ウスコロビ
馬の足
馬の首(くっ)
馬の目玉
海婆(ばばあ)
海坊主
エスカモン
エンコ
エンコー
オーガメ
オーゴンジー
オイワ
オウカ
オウクワウ
オゲ
オコジョ
大蝙蝠
大サイズチ
大入道
大坊主
オサキ
オサンダヌキ
オ染ダヌキ
オソメ
オツヤンセンニ
オトラ狐
オトン女郎

オヤツテ
オルカ
御火
オ竹
オンコロ
カース
カーッパ
ガーラ
ガーロ
カアコゾー
カイギツネ
カイコギツネ
ガイコギツネ
カウソ
カオロ
ガキツキ
ガグレ
隠し座頭
風ダマ
カネ掘リ婆サン
南瓜コロガシ
カブソ
カマイタチ
ガマツキ
神隠し
ガラッ
ガワウ
カワウソ
カワゴゾ
カワコボーズ
カワッパ
ガワッパ
カワテング
カワジョロ
ガン
ガンゴウ
ガンゴロー
カンスコロガシ
カンスコロゲ
ギオンザメ
キクワ
キシム
キスケ
キツネ
キヅネ
キツネツキ
狐ノ首ツリ
ギャーグー
強屍
キンネ
クシン
クダキツネ
クダツキ
クダン
クチナワツキ
首切り馬
首切地蔵
首長幽霊
首無し
首無馬
首抜ケ
グヒンサマ
蜘蛛
雲男
クモワラシ
車引き
桂蔵坊
慶尚仔
ケコロガシ
ケチタ
ケツキツネ
外道
ケンモン
ゴーゴ
ゴーゴー
子ヲ抱カシヨ
ゴゴ
コックリサマ
コックリサン
子取り
ゴヒンサマ
小坊主
五郎右衛門狐
ゴンゴ
ゴンゴオ
コンコン
ザァー
座敷ワラシ
座頭コロガシ
座頭コロゲ
猿ツキ
次第高
シカタ
シバテン
芝天狗
シチマヂムン
シヤンゴシヤンゴ
不知火
シリー
白狐
白犬
白小僧
スウリカンコ
砂掛ケ婆
脛コスリ
清玄坊
石塔
仙墓
仙(セン)王堂(ワンダン)
太鼓狐
大蛇
大蛇の輪
タダリボッコ
高入道
ダトーコロゲ
タヌキ
ダヌキ
タノキ
タノ
タノギ
タノギノマンガ
タヌキツキ
タマン
タマス
ダンザ
タンタンコロリン
チューコ
チョーコー
チンチョ
月ノ輪
釣瓶落し

天火
テンコ
テンゴーサマ
テンゴサン
天狗松
テングハン
ドーツン
道通様
トービョー
ドウユウ
トツカビ
ドツカビ
トツコ
トビダマ
トリツキモノ
ドロカミサン
ドロガメ
ドンドロサマ
ナモナイ狸
ナリカミ
ナルカミ
納戸(なんど)婆(ばあさ)
納戸ババア
二階ワラシ
入道坊主
入道ボンズ
ニンコ
人魚
ヌケクビ
ヌノバイ
ネコツキ
ハクラン
ハチワレ
鼻ツリ
ピーシャーヤナムン
ピイーイ鳩
ヒーヒザル
ヒカイモン
ヒゲデンマル
ヒダマ
ヒタマガヒ
七人ミサキ
ヒナマジムン
一ツ目小僧
一ツ目ン玉
人魂
火の玉
ヒノツタマ
ヒノミサキ
火柱
ヒヨスンボ
ヒルギツネ
ピンザマヅモノ
船幽霊
ヘビ
ベンゲ
ボーコン
坊主
ボヅ

マゾームス
マジムン
マヅモノ
マメダヌキ
魔物スジ
ミゴシ
ミコシ入道
ミサキ
麦ウラシ
ムジナ
ムン
メードツ
メ(め)一(ひと)ツ(つ)ゴロ
モー
亡者舟
モーモーカ
モーレン
モコ
モッコ
モモツカ
モノトリ
モレ
モンコ
モンジヤ
ヤコ
ヤコツキ
ヤアコ
山鳴り
山猫
山ノ叔母御
ユーリィー
幽霊
ユーレン屋敷
ユウレ
ユキアイ神

雪女郎
雪バンバ
雪入道
ユリ
ユリンボ
ユレ
夭生
ヨハトシ
雷獣
六エ門
ロクロックビ
六本狐
ワーマヅモノ

NDC分類
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388:伝説.民話[昔話]

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