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少年山荘〔しょうねんさんそう〕

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夢二は、漂泊の詩人画家と言われ、転々と居を移していましたが、大正13(1924)年、東京府下松沢村松原にアトリエ付きの住居を建てました。この建物は、「少年山荘」又の名を「山帰来荘〔さんきらいそう〕」といい、晩年の夢二が制作の拠点とした場所です。
松原の少年山荘は、夢二の没後に荒廃してしまいましたが、夢二の次男不二彦氏の記憶をもとに夢二生誕95周年に当たる昭和54(1979)年、夢二のふるさとに復元いたしました。
その名の由来は、「山静かにして太古に似たり、日の長きこと少年のごとし」(中国北宋の人、唐庚〔とうこう〕の「酔眠の詩」)であり、少年の日のごとく長い一日をこのアトリエですごしたいという、夢二の願いから名づけられています。
「山帰来」というのは、この付近の山野に自生しているつる草の一種です。
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♪BGM:「宵待草」 |
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